【メンバーブログvol.20:茂藤光祐】失敗を避ける時代に、成長はどう生まれるのか
最近、今の学生の考え方について考える機会がありました。
AIの発達、SNSの普及。
情報は一瞬で広がり、正解も不正解もすぐに可視化される時代。
価値観や流行の変化も、とにかく速い。
そんな時代の中で育っている子どもたちは、僕たちの世代とは、前提が違うのかもしれません。
先日ある学校の先生とお話しする機会がありました。
その中で、とても印象的だった言葉があります。
「今の子は、失敗することを極端に嫌がる。だから、失敗しそうなことには最初から取り組まない。だからこそ、授業の中で“あえて失敗させる”。大事なのは、失敗した“その後”なんです。」
このお話しをきいてとても驚きました。
僕自身、数えきれないほど失敗してきました。むしろ失敗だらけです。
でも、失敗する。悔しい思いをする。どうすれば次はうまくいくか考える。同じ失敗をしないように工夫する。この繰り返しこそが「成長」だと思ってきました。
だから、「失敗を避ける」という考え方自体が新鮮でした。
なぜ、失敗を避けるのか、、少し考えてみると、理由は見えてきます。
SNSでは、成功だけが切り取られ、比較は常に可視化される。炎上や批判は一瞬で広がる。
「失敗」が、内省の材料ではなく、評価を下げるものになっているのかもしれません。
そう考えると、失敗を避けるのは弱さではなく、合理的な選択とも言えます。
ここでふと考えました。「失敗してこそ成長する」という考え方は、もしかすると僕たち世代の価値観なのかもしれない。
今の時代は、事前に情報を集め、リスクを回避し最適解を選ぶことで、大きな失敗をせずに前進することもできる。
失敗しながら成長するのが正しいのか。失敗を回避しながら成長するのが正しいのか。
きっと、正解、不正解のお話ではない。
価値観が、大きく変わっているということなんだと思います。
でも「失敗をしない」ということはなくならないです。
その時に大事なのは先生がおっしゃった「その後どうするか」で人は決まるということ。
今の時代の子どもたちから、僕たちが学ぶことも、きっと多い。
教育の在り方も、組織づくりも、そして自分自身の成長の仕方も。
茂藤 光祐


