【メンバーブログvol.42 :伊藤由加】歌うまとプロ
先日、代表の前川と「最近の“歌うま”って、本当に上手だね」という、他愛もない話をしてました。
いわゆる“プロのシンガーじゃない人”の歌のうまさの話です。
最近って、一般の方でも音域が広いし、声も強いし、普通に聴いてて「上手!」って思う。ほんと、何を食べたらあんなふうに歌えるんでしょうね。
とはいえ。
プロの歌声を聴くと、やっぱり「あ、この人、なんか違う」って。
そこは前川とも意見が一致したところ。
じゃあ、その“違い”って結局なんなんだろう。
私の中では、プロの歌って、とにかく感情を揺さぶってくるところが違う気がします。
歌詞が全部わからなくても、声色だけで伝わってくるんですよね。悲しいのか、嬉しいのか。雨なのか、晴れなのか。朝なのか、夜なのか。
情景が、説明なしでスッと心の中に入ってくる。
しかも、聴いてる側が気づいたら物語の主人公になってる、みたいな感覚まである。雑に言うと、心持っていかれた感じです。
そういう声の持ち主を、やっぱり「プロ」って呼ぶんだろうなぁと思います。
たぶん、本人の中に「これを伝えたい」っていう気持ちが山ほどあって。
小説家ならそれを小説にするし、歌手なら声で表現する。手段が違うだけで、根っこは同じなのかもしれない。
で、ここでふと。
じゃあ、自分の仕事はどうなんだろう、と。
「あの人、やっぱり一線を画す“プロ”だよね」
……って思われてるんだろうか。…怪しいところ。
でも、別に面と向かって言われなくてもいいから、誰かが心の中で「彼女はプロだから」って思っていてくれてたら、それだけでめちゃくちゃ嬉しい。
自分の仕事で、誰かの心を少しでも震わせられたら最高だな、と思います。
難しいからこそ、そこに“プロである理由”がある。
そうなれたら……たぶん本望です。
険しいプロへの道は、今日も続く。
伊藤 由加

