【メンバーブログvol.79:常本綾乃】習熟するとは
SGホールディングスの常本です。
本日のテーマは「習熟とは」です。
M&Aの仲介という仕事のかたわら、最近は寿司屋にお花を飾っています。
実は昔、生け花を習っていた時期があります。
最近また花に触れるようになって、当時より少しだけ見えるものが増えた気がしています。
最近感じるのは、「シンプル」にも段階があるということです。
最初は、わからないがゆえのシンプル。
何が必要か分からないので、とりあえず少ない要素になる。
そこから少し理解が進むと、今度は足し算が始まります。
あれもやりたい、これも表現したい。知識も技術も増えるので、情報量が増えていく。
でも、さらに習熟すると、またシンプルに戻っていく気がします。
ただし最初とは違う。
一度たくさん足した上で、本当に必要なものだけを残す。
末節を削ぎ落とし、集約された結果としてのシンプルです。
生け花でも、上手な人ほど花材は少ないのに、空間が美しい。
「何を置くか」より、「何を置かないか」が洗練されているように感じます。
これは仕事でも同じかもしれません。
M&Aでも、経験が浅い頃は、何を確認すればいいか分からない。
少し慣れると、論点も資料もどんどん増えていく。
ただ、本当に経験豊富な人ほど、見るポイントが絞られている印象があります。
短いやり取りでも、本質を外さない。
習熟とは、「多くを知ること」だけではなく、
最後に“余計なものを削れること”なのかもしれません。
花を生けながら、そんなことを考える今日この頃です。
常本 綾乃

