【メンバーブログvol.121:茂藤 光祐 】同じ本を改めて読んでみる
みなさんこんにちは、学生時代より社会人になってからの方が勉強しているなと思う茂藤光祐です。
社会人1年目のとき、会社から一冊の本を渡されました。
稲盛和夫さんの『働き方』。
「社会人の教科書として読んでください」と、当時入社した会社から配られた本です。
学生時代の私は、とにかく勉強が嫌いで、本を読む習慣もほとんどありませんでした。
そんな私が、社会人になって本を読むようになった。そのきっかけになった一冊が、この『働き方』です。
今でもこの本は、初心を思い出したくなったときに読み返しています。
面白いのが、同じ本なのに、読むたびに心に残るところが違うことです。
新人の頃に響いた言葉。
数年前に響いた言葉。
そして32歳になった今、響く言葉。
本に書かれていることは変わっていないのに、自分が変わると、心に残る言葉も変わります。
今回、久しぶりに読み返して特に心に残ったのが「三毒」についてでした。
三毒とは、仏教でいう「貪・瞋・痴」。
いわゆる「欲」「怒り」「愚痴」です。
人間である以上、こうしたものを完全になくすことはできない。
大切なのは、誰もが持っている三毒を少しでも「薄める努力」をすること。
そして稲盛さんは、そのために「一生懸命に働くこと」の大切さを説いています。
愚直に。
真面目に。
地道に。
誠実に。
目の前の仕事に一生懸命取り組む。
そうやって仕事に打ち込むことで、欲や怒り、愚痴といった三毒を薄め、心を磨いていく。
働くことは、お金を稼ぐためだけではなく、自分自身の人間性を磨くことでもある。
そんな考え方です。
ここからは、今回この部分を読んで私自身が感じたことですが
最近の自分を振り返ってみると、欲も、怒りも、愚痴も、思い当たるところがあります。
仕事をしていれば、思い通りにならないこともある。
自分の力不足を感じることもある。
努力しても結果が出ないこともある。
そんなときほど、ごちゃごちゃ考えずに「自分にできることは何か」を考えて、目の前の仕事に取り組む。
言葉にすると当たり前のことですが、今の私には、この「当たり前」が改めて響きました。
愚直に。
真面目に。
地道に。
誠実に。
目の前の仕事、自分に与えられた役割に一生懸命取り組む。
社会人1年目にこの本を読んだときとは、また少し違う意味で、この言葉を受け取れるようになった気がします。
同じ本を何度も読む意味は、こういうところにあるのかもしれません。
本の内容が変わるわけではない。変わっているのは、自分の方です。
次にこの本を開いたとき、どんな言葉が心に残るのか。
そのとき、今とはまた違う言葉に心を動かされる自分でありたいと思います。

